ｸﾞﾚｰﾄﾏｼﾞﾝｶﾞｰ愛 19話 雪よ若い血潮を染め抜け!!（前編）

ようこそです。 

グレートマジンガーはマジンガーＺの続編として

1974～1975年に放映された

永井豪原作、東映動画製作の巨大ロボットアニメーションです。 

１９話はハーフのヒロイン炎ジュンが黒い肌に悩む名作。

藤川桂介の脚本がすばらしく２回に分けて紹介します。

 

雪の降りしきる日、鉄也とシローはプールに出かけます。

ジュンも後でくる約束でした。

ジュンは先に美容室できれいにしていますが

他のお客のおばちゃんたちの話が気になります。

「色の白いは七難隠すっていいますでしょ！？」

プールへは行かず科学要塞研究所に直帰。

所長が話しかけます。

「どこのお嬢さんかと思ったよ。

お嫁さんのもらい手が殺到するんじゃないかな、ハハハ」

ところがジュンは黙って部屋へ

蛇口の水で血が出るまで手をこする有名なシーン

「ダメよ、消えないわ。こんなことしたって

あたしの肌は白くならない・・・」

心配した所長は黒人であるジュンの父親の写真が

破って捨てられているのをみつけました。

（かわいそうだが思い切り悩むがいい。

その心の闇の中に必ず光を見つけ出すだろう。

私はそれを見守っているよ、ジュン）

雪の中デッキにたたずむジュン

プールからもどった鉄也は不振に思い

肌の色に悩むジュンの頬を非情にも

「甘ったれたことを言うな！俺たちはお互いに孤児だが

親を恨んでメソメソしたって何の足しにもならねえんだ！

肌が白く生まれようと黒く生まれようと

それが人間としてどれだけ重大な問題なんだ！

恨むなら戦いを恨め。俺もお前も親を恨んでいじけていたら

お先真っ暗で生きてる甲斐もねえんだぞ！」

「ジュンお姉ちゃん、聞いちゃったよゴメンネ」とシロー。

「いいのよ、どうせあんたにはわからないこと。

ううん、鉄也もそうだわ。あたしが女の子だっていうことが

全然わかっちゃいないのよ、所長だって・・・！」

戦闘獣が現れ鉄也がブレーンコンドルで出撃。

雪景色の中は珍しい

海底に引きずりこまれ苦戦するグレートマジンガー

「ジュン、出撃だ。この戦闘は世界平和のための戦いだ。

お前の個人的な感情は捨てろ」

（戦いを憎む者なら平和を乱す者を最も憎まなくてはならない。

ジュンにそれがわからないはずがない・・・）

ボスに助けを求めるシロー

「ジュンお姉ちゃんの様子が何だかおかしいんだ。

力を貸してあげてよ」

「ジュン、わかってるだろうな。

いい加減な気持ちで出て行くとやられるぞ」

「ああ、あたしも鉄也もこういう戦闘が原因で

孤児の運命を背負ってしまったんだわ。

今だってひょっとしたらあたしたちと同じような孤児に

なってしまう人が現れるかもしれない」

 

【孤児院での回想シーン】

 

かごめかごめを歌う子供たち

輪に入れてもらいたいジュン

「ねえ、入れて。ジュンと遊んでちょうだい」

「イヤよ、あんたなんか！」「オレの手まで黒くなっちまう！」

「ジュン！何をしているんだ！なぜ戦わん！！」

（所長にはあたしの気持ちなんか・・・）

今回ジュンは泣いてばかりですねえ

「ジュン！どうしたんだよ。いつものお前らしくないぞ」

「いいのよ、ほっといて！」

「ボス、ごめんなさい！」

「鉄也君、ジュンが戦闘を放棄してしまったんだ」

「な、何だって！気でも狂ったのか、アイツ・・・」

 

「ジュンの歌」渡辺宙明作曲、堀江美都子が歌う隠れた名曲バラードです。 

１９話の画像を使って作成しました。  

 

後編へ続きます。