グレートマジンガー愛 16話(前編)立て!!ミケーネの若きプリンス!! [グレートマジンガー] [編集]
ようこそです。
グレートマジンガーはマジンガーZの続編として
1974~1975年に放映された
永井豪とダイナミックプロ原作
東映動画製作の巨大ロボットアニメーションです。
16話は童話の一場面のような絵から始まります。
物思いにふける羽の付いた戦闘獣は
かつてミケーネ帝国の王子でした。
これに目を付けた暗黒大将軍にとらえられ
戦闘獣ケルビニウスに改造されてしまいます。
「放せ、放せー!!」
科学要塞研究所では剣鉄也が射撃の訓練をしています。
訓練の後でシローは鉄也にたずねます。
「ねえ、鉄也お兄ちゃんはいくつから射撃を習ってんだい?」
「そうだなあ、小学生の頃だったかな」
「じゃあボクでもできそうだね」
「誰だって引き金を引くことぐらいはできるんだよ。
しかし、うまくなるのは別だな」
「ずいぶん練習しなくちゃってこと?」
「自分に勝てるまではな・・・」
「ボクもいつかはグレートマジンガーに乗って
悪いやつと戦いたいんだ。
鉄也お兄ちゃん、お願いだからボクを一人前にしてよ。
ねえ、どうしたら強くなれるの!?」
「よし、ついてこい!」
鉄也はシローを乗せてモーターボートで出発した。
「おれが科学要塞研究所に来てから一度も行ってない所に
連れてってやるよ」
「それなあに?」
「思い出の島だ・・・」
孤島に着いた二人は一軒のあばら屋に向かった。
「おれはな、ここで所長に育てられたんだ」
「荒れてるねー」
「シロー、見てみろ。おれにもこんな頃があった。
顔も知らない親父やおふくろを
いろいろ想像して描いたんだ」
「あそこが射撃の特訓場だ。
そしておれはあの崖っぷちに行っては
海をみつめて泣いていた。
両親に会いたくてな・・・」
お前には未来があるんだ。強くなれ強く!!
無敵のグレートマジンガーに乗り込んで
日本ばかりか世界を守る男になるんだ!!」
兜剣造は鉄也に射撃をはじめとする容赦ない特訓を施した。
「あの頃は所長を恨んでいた。
冷たい人だと思ったぜ・・・」
「おれはあの特訓のおかげでグレートマジンガーに
乗れるようになった。それと・・・」
「それと?」
「みなしごの悲しさとさみしさを吹っ切ることができたんだ」
要塞ミケロスでは戦う気のない王子に
ユリシーザー将軍が話しかける。
「ケルビニウス、そろそろ出番だ。
きさまが勝ったあかつきには闇の帝王が
ミケーネを返してやるとおっしゃっている。」
「本当か!?」
それを聞いたケルビニウスこと王子は
グレートマジンガーを倒すべく出撃する。
「クインスター、GO!!」
その頃要塞ミケロスがモーターボートの鉄也をみつけ攻撃
一旦水中に逃げると
「シロー!しっかりつかまってろ!!
特訓だと思って手を放すな!!」
孤島での訓練を受けた回想シーンは衝撃的ですね。
顔も知らない両親の絵を描いていたのが痛々しい。
静かに昔を語る鉄也のセリフは
小説を読んでいるような気持ちになります。
荒れ果てた家、射撃場の跡、荒波砕ける断崖・・・
ブルートーンの中の丁寧な背景が
シリアスな回想の雰囲気を盛り上げています。
前後してミケーネ帝国の王子の回想も語られ
後半二人が戦いを交えて展開される場面が
今作の見どころです。
(脚本:藤川桂介 演出:大谷恒清 作画監督:鹿島恒保)
次回後編へ続きます
2019-10-07 23:48
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