グレートマジンガー愛 56話(後編)平和の鐘よ勇者の頭上に鳴り渡れ!! [グレートマジンガー]
ようこそです。
グレートマジンガーはマジンガーZの続編として
1974~1975年に放映された
永井豪とダイナミックプロ原作
東映動画製作の巨大ロボットアニメーションです。
最終回の第56話後編は
爆風で吹き飛ばされ意識を失った鉄也の見る夢から始まります。
(それにしても前編の冒頭は周囲に疎外感をもつイメージ、
今度も悪夢とはヒーローなのに気の毒・・・)
「ここはどこだ・・・戦いは終わったのか?」
兜博士によって司令塔を破壊された要塞デモニカを
マジンガーZは追いつめていた
シローはさやかに頼んで光子力研究所へ向かい
鉄也は負傷した体で
なんとかグレートマジンガーを動かそうとしていた。
「くそぉ何てザマだ、こんなやつらに手こずる
グレートマジンガーじゃなかったのに・・・!!」
グレートの救出に下りてきたボスに
「ボス!何とかあの要塞をやっつけたいんだ!
オレのために大事な命をかけてくれた所長への
せめてもの贈り物にするんだ!」
「さあボス!全速力で走ってくれ!!」
ようやく デモニカ攻撃の戦線に加わる
「鉄也君!」
「大丈夫、鉄也!?」
オーバーヒートする要塞デモニカで苦しむ地獄大元帥
「もう一息だ!!」
互いの健闘をたたえ合う
「兜博士 どうか俺の至らなさを許してください。
所長は俺に甲児君やシローに劣らない愛情を示してくれた。
所長は俺に命をかけて大きな愛を教えてくれたんだ・・・」
「鉄也、早く治って所長の愛に答えなければいけないわ」
「まったく俺はどうかしていた。
孤児の境遇を恨みながらシローや甲児君を孤児にしてしまったんだ」
「鉄也、もう一度やり直しましょう。
甲児君達と手をつなぎ合って
兜博士の大きな愛に応えるのよ・・・」
「ジュン!正直に言ってくれ。
俺は再起できるのか・・・?」
「鉄也。あなたはどんな苦しみにも耐え抜いて来た人じゃないの
絶対に再起するのよ、絶対に・・・!!」
祭壇に語りかける甲児とシロー
「お父さん、もうすべてが終わりました。
静かに眠ってください」
「もう泣かないよ、ボク。
お父さんと暮らした日々は短かったけど
とっても楽しかった!」
最後に再びキートン山田さんのナレーションで締めくくりです。
戦いは終わってついに平和は我々の手に戻った。
グレートマジンガー、マジンガーZ、
ビューナスA、ダイアナンAは平和のシンボルとして
ロボット科学博物館に展示されることになった。
彼らは人々に平和の重みを無言のうちに
語り続けるであろう。
われらが戦士剣鉄也は重傷の身ではあるが
必ずやいつの日か再起するであろう。
一方兜甲児はアメリカ航空宇宙局へ提出する
円盤に関する論文をまとめるために
一人旅立つこととなった。
(この辺は次回作『UFOロボグレンダイザー』を
予告しています)
病室の鉄也とジュンのシーンは
グレートマジンガーの中で屈指の名場面です。
なんと言っても同じ孤児として育ってきた
ジュンの支えが一番の救いですね。
ラストで父兜剣造を亡くしたけれど
親の愛情を信じられ兄弟もいる
甲児とシローとは根本的に違う人生です。
幼い時分に鉄也のパートナーとしてジュンを連れてきたことが
兜剣造の鉄也への一番の愛情であったという気がします。
ミケーネ帝国との戦いの設定の一方で
キャラクターの人間ドラマがしっかりと描かれているのが
グレートマジンガーの魅力であり
年月を経ても色あせないところです。
脚本藤川桂介さんのセリフはやはり素晴らしい。
いつまでも心に残ります。
(脚本:藤川桂介 演出:山吉康夫 作画監督:森利夫)
また次回
2021-02-20 21:52
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