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旅は道づれ [読書]

ようこそです。
 
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関東地方は台風一過。自宅の周りにはおびただしい仰向けのセミたちが、そのままこと切れているのや、単なる休憩中のがひっくり返せばジュッと鳴いて飛び立ったりしています。夕刻すでに力無い蝉しぐれに混じってリリリと今年初めての虫の声。立秋を過ぎた頃素晴らしいハワイのエッセイを再読しました[本]
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単行本の初版は1982年。前書きに松山高峰ご夫妻がホノルルにアパートを借りて生活を始めて10年とあり、書かれているのは70年代当時のことながら、今読んでも全く色あせない内容です。共著なので、善三….秀子…と担当箇所の文頭に記され、交代で日々の生活や観光、歴史や文化に至るまでが生き生きと語られ読みごたえ充分。
 
 
 
 
アパートではマノアレタスやクレソンとともにカリフォルニア米や現地の納豆、豆腐が高峰さんの手で食卓に上ります。とびきり新鮮なオレンジジュースで目覚めるも天井から風呂水が漏れてくるトラブルが発生[たらーっ(汗)]ご主人は風と波と光あふれるビーチに繰り出し真っ黒で部屋の掃除機をかけている写真も。二人でハワイ島の火山やマウイ島の高級ホテルへ出かけた紀行文が楽しい。

この本ではリゾートの描写とともにハワイの歴史や文化の記述が半分を占めています。18世紀のキャプテンクックの上陸から明治以降の日系移民の厳しい道のり。火山の女神ペレや預言者カフナの土地の信仰。そしてフラダンス[るんるん]19世紀初頭半裸で踊っていた女性たちに驚いた宣教師があわてて洋服を着せたのだとか。
 
 
今年作ったムームー(^^)スポーツクラブのフラ教室で着る予定
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さて後半、日系二世のドクター・イヅツなる人物が夫妻のナビゲーターに登場すると雰囲気が一変。カタコトの日本語で名所案内に猛スピードで二人を振り回します[ダッシュ(走り出すさま)]
極めつけは「オハカ、スキデスカ キニイッタラ イマナラヤスイカラ カイナサイ」
あろうことかセールスマンを引き連れてお墓の勧誘。後日夫妻は風光明媚なこの土地に本当に購入されたそうです。
 
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※写真はアメリカ兵が眠る記念墓地 
 
 

私が好きな箇所は高峰秀子の"一日オアフ島めぐり"で、おすすめのクイーン・エンマのサマーハウスは特にすてき[かわいい]他にダウンタウンの絶品サンドイッチや、チャイナタウンのお粥とピータンにも心惹かれました。最後に寝坊した善三さんに残した秀子さんの書き置きを紹介します。お二人の仲睦まじい様子がしのばれるよう・・・
 

《朝食はペニィ。十時まで、コーヒー・ショップにいます。間に合ったらオイデ。…そのあとショッピング。ヒルメシは十二時、ハックフェルズで待っています。 お秀》
 
 
[バッド(下向き矢印)]善三さんお気に入りメニューのカニコロッケ
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また次回[ー(長音記号1)] 






 
 

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コメント 2

aloha

日本の“お墓”の感覚とは、全然違いますね!
私もこんな気持ち良さそうな墓地に眠りたいです(^^)
怪談のシーズンですが、
こんな墓地では幽霊は出そうもないですね(笑)
by aloha (2014-08-18 12:14) 

Lee

訪問ありがとうございます
ご指摘のとおり
”ココナラ ニホントチガッテ オバケ デナイヨ”
とすすめられたそうです^^;


by Lee (2014-08-18 23:46) 

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移りゆく事どもをフォト&コミックでつづる☆Since 2013