バベットの晩餐会② [映画]
ようこそです。
いよいよバベットの晩餐会が始まります
2週間の休暇をもらい、パリから食材を調達したバベット
姉妹は信者たちを集めて緊急集会を開きます 。
「何が出されても、食べ物を味わうことも語ることもやめましょう」
そんなこととはつゆ知らず
バベットと助手の少年は、黙々と料理の準備をしていました。
その頃、晩餐会に招待されたレーヴェンイェルム将軍は
複雑な思いにとらわれていました。
(30年前かの地を離れた後、出世はしたけれど空しいものだった。
あの美しいご婦人はどうしているだろう・・・)
小雪の降りしきる中、伯母とともに馬車で出発します。
続いて晩餐会の食卓につきます 。
コースは高級ワイン、海亀のスープ、ウズラのパイ焼きなど
素晴らしい料理の数々
将軍はかつて口にしたパリの名店 カフェ アングレのメニューを 思い出しました。
悲壮な決意で食卓にのぞんだ信者たちも
あまりの美味しさに相好をくずして楽しんでいます。
厨房ではバベットがデザートの準備をしていました。
将軍の馬車の御者はちゃっかり味見をする役得
「我々は人生に選択を行い、その結果を恐れる。
しかし神の恵みは無限であり、選ばなかったものもまた与えられるのです」
争いがちだった老いた信者たちも、お互いを許すようになっていました。
別れ際、将軍とマチーヌは再び見つめあいます。
「離れていても私は今まであなたと共に生きていました。
そしてこれからもずっと・・・!」
宴もおひらきになり信者たちが外へ出ると、
雪はやんで夜空に星が光っていました。
「神の祝福がありますように」
皆は井戸のまわりに手を取り合って、祈りを捧げるのでした。
次回はラストシーン
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