ｸﾞﾚｰﾄﾏｼﾞﾝｶﾞｰ愛 46話(前編)闘魂!!この命燃えつきるまで!!

ようこそです。 

グレートマジンガーはマジンガーＺの続編として

1974～1975年に放映された

永井豪とダイナミックプロ原作

東映動画製作の巨大ロボットアニメーションです。 

46話はタイトルが示すように激しい死闘です。

始まりは科学要塞研究所内のしゃれたイートインスペース

７０年代にしてはモダンですねえ

シローが不機嫌なのは最近鉄也がかまってくれないから・・・

 

  浜川博士の一人息子、陽一に会いに足繁く通っているのです

 

  

食事に加わった鉄也が様子を報告する。

  「強いものに異常な関心をもち

僕がグレートマジンガーの操縦者だと知ると

あれこれ聞いてくるんです。

また浜川博士が陽一君をかわいがるんですね

母親がいないせいもあるが、ちょっと過保護だな」

「しかし科学者のなかでは

きびしい人だといううわさだが」

「いやあ、陽一君のことになると

もうメロメロですよ」

 

 

浜川邸に行く鉄也  

 

 

「今日はボクシングで勝ったら

グレートマジンガーに乗せてもらうからね！

戦闘獣をやっつけてみたいんだ、

鉄也兄さんボク本気だよ」

「わかったよ」

 

 

 

ミケーネ帝国ではアルゴス長官とユリシーザー将軍が

史上最強戦闘獣ソルゴスの準備をしていた。

 

 

 

 

鉄也と陽一は庭のリングでボクシングの勝負を行う

 

 

 

 しかし本気を出した鉄也のパンチに陽一は倒されてしまう

 

 

 「負けた・・・」

 

 

 

 「陽一は本気で君に勝ちたかったんだよ

心の支えを得るために」

 

 

 研究所から戦闘獣出現の知らせを受け鉄也は帰って行く

 

 

すぐにグレートマジンガーで出撃！

 

 

頭に燃えさかる火を抱いた戦闘獣ソルゴス

 

 

 

巨大な姿にグレートは苦戦を強いられる

 

 

あまりのでかさにボスボロットも自ら退散

 

 

すべての武器を頭上のコロナにくべてしまい

打つ手がない！

 

 

 

腹部の電波砲を発射

 

 

 

計器を狂わされてしまう

 

 

 

「ソルゴス、グレートマジンガーを溶かしてしまえ！」

ユリシーザー将軍はなぜか短期勝負を仕掛けてくる。

 

  

 通信を絶たれブレーンコンドルも動かない鉄也は

強化ガラスを破壊し脱出しようとするが

 

  

 「ダメか・・・」

コクピット内で孤立し絶望にとらわれる

 

 

外を飛び回る蝶を見てつぶやく 

 「フードの一歩外はあんなに自由なのに

たった何十センチと違わないこの中は

恐怖の地獄だ！・・・」

 

そのとき割れ目から一匹の蝶が入ってきた

 

 

 「自由な所から何も地獄を求めて

飛んでくることはないんだ・・・」

  

 

  「さ、おれの分まで自由を満喫してくれ・・・」

割れ目から蝶を逃がす鉄也

 

 

 「子供の頃から人一倍大きなものに

あこがれが強かったオレだが

今日ばかりは小さいおまえがうらやましい・・・」

   

 

 

観念し目を閉じる鉄也に戦闘獣の足音が近づいてくる

 

 

軽々と無抵抗のグレートマジンガーを持ち上げるソルゴス

  

 

 

 

 そこへ救援に来たビューナスA！！

  

 

 

 「鉄也！！」

  

 

ジュンの叫びも空しく 

燃えさかる火に落とされんとする

鉄也とグレートマジンガー！！

  

 

 

 

 

 

外界から遮断され時間が止まったような

コクピットでのすさまじい絶望と孤独。

生き生きと飛ぶ黄色いチョウチョとの対比が見事です。

静かに間合いを取って描かれる演出に引き込まれ

え、これは本当に子供向けだったのとあらためて思いました。

野田圭一さんの演技も心に残ります。

   

 

陽一少年の強いものへの異常な執着の理由、

史上最強の戦闘獣ソルゴスの弱点とは・・・

 

次回後編へ続きます

 

 

（脚本：安藤豊弘　演出：勝俣具治　作画監督：森利夫）