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萩尾望都SF原画展 [漫画]

ようこそです。 


さる7月14日「萩尾望都SF原画展」

に行ってきました。

東京展は終了しましたが最終の大阪展は以下の開催予定です。

2022年9月9日~19日 あべのハルカス近鉄本店

 

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2016年以降全国を巡回した展覧会
上記カタログは以前に書店で購入しました。
  
小雨の続くあいにくの天気でしたが
会場のアーツ千代田3331へ向かいます。
 
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会場は旧千代田区立練成中学校を改修したところですが
江戸から明治の探検家で「北海道」の名付け親
松浦武四郎(たけしろう)の居住地跡とのことです。

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ファンなら垂涎もののSF作品の原画のオンパレード[ひらめき]
初期の精霊狩シリーズ(1971-1974)は、超能力者で長寿の”精霊”たちが
地球人たちの迫害をかいくぐっていくSFコメディ。
2作目の「ドアの中のわたしの息子」はリアルに雑誌で読み
よくわからないけど面白く不思議な印象でした。

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代表作「11人いる!」(1975)
手塚治虫や小松左京から高い評価を得て
第21回小学館漫画賞を「ポーの一族」とともに受賞しました。
宇宙大学の最終入試テストの実技は
10人ごとに宇宙船で数十日をすごさねばならない。
しかし一人多い11人だった!という設定。
次々に起こる船内のトラブルを軸に
受験生それぞれの抱える出自や身体、住む星の多様性が明かされ
何度読んでも引き込まれる面白さ[ぴかぴか(新しい)]
手描きの創作ノートには事件(不安)と和解(安心)を繰り返し
クライマックスへ展開するとあり、作者のストーリーテラーぶりがうかがえます。
  
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「百億の昼と千億の夜」(1977-1978)
SF作家光瀬龍の原作で少年チャンピオンに連載された異色作。
少女の姿の阿修羅王、プラトン、シッタータ(仏陀)、ユダたちが
ナザレのイエスを追いながら時間空間の旅を続け
神の存在そのものを問いかける壮大な物語。
(とても適切な要約はできません^^;)
  
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「スター・レッド」(1978-1979)第11回星雲賞受賞。
週間少女コミックの連載らしく作者にしては少女漫画風味が強い。
しかしそれも出だしだけ!?
白髪と赤い目の火星人の主人公レッド・セイが帰郷するために
地球人と上位の異星人の企みが交錯し
ラストは滅亡と再生のテーマへとつながっていく。
(これも深すぎます・・・)
  
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「銀の三角」(1980-1982)第14回星雲賞受賞。
SFマガジン連載の本格的ハードSF長編。
時空間を行き来しながら音楽をキーポイントに
絶滅種”銀の三角”の存在と運命は救済されるのか。
近年三回読み直しやっと内容を理解した作品[たらーっ(汗)]
難解だが情緒あふれる絵柄にいやされる傑作。
  
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「マージナル」(1985-1987)
近未来、男だけの社会になった世界に
子孫を残すミュータントが現れた!?
支配層とアラブ世界を思わせる被支配社会との対立を経て
新たな地球の未来が開く・・・
(これもうまくまとめられません)
個人的には地球支配者トップのサイボーグ、メイヤードと
月に住む幼なじみのナースタースの秘めた恋が
忘れられない作品です。
  
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メッセージノートに記入してきましたが
なかなかその場で思うように書けないものですね[あせあせ(飛び散る汗)]
「萩尾望都先生 初期よりのファンですが、
今回SF作品のすばらしい原画を拝見し感動しております。
時間空間の多層的な広がりをコマ割での見事な表現力、
直接目にすることができました。
又、このところの不穏(←×不隠)な世の中を
予言するようなストーリーの数々、改めて
先生の鋭い感性に尊敬の念を禁じえません。
これからもお体を大切にご活躍下さい。 2022.7.14」
  
 
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グッズはクリアファイルと「美しの神の伝え」(うましのかみのつたえ)
文庫にはSF小説(!)と短編漫画2作収録
  
 
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  また次回[ー(長音記号1)] 
 
 

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