チャップリン 「ライムライト」 [映画]
ようこそです。
チャールズ・チャップリン「ライムライト」(1952米)
監督・脚本・製作・主演・音楽を手がけました。
【ネタバレストーリー】
落ち目の芸人カルベロはアパートで自殺未遂を図ったバレリーナ
テリーを救い、自分の部屋に引き取る。
足が動かないという彼女を必死に励ますが
自分も往年の栄光を捨て切れず夢に見る日々だった。
回復して踊れるようになったテリーはスターダンサーの座をつかみ、
若い作曲家ネヴィルと出会う。愛の告白を受けるが彼女の思いは
これまで支えてくれたカルベロにあった。
テリーから結婚をきりだされるも、年の差と境遇の違いに
カルベロは彼女の元を去っていく。
戦争を経てカルベロに再起の舞台が用意された。
久々の熱演に観客から万雷の拍手。
しかし勢い余って舞台から転落。
幕間からテリーの踊りを見ながら息を引き取るのだった。
ライムライトは完全にトーキーの作品です。
チャップリンは60代のロマンスグレーになり、
落ち目の老芸人を等身大で演じています。
ヒロインのテリーを演じたクレア・ブルームは
可憐で品のある雰囲気が素敵。
今もご健在だそうです。
美しい主題曲「テリーのテーマ」はこちらからどうぞ
チャップリンは本職のバレエダンサー、アンドレ・エグレスキーを起用
「青い鳥」の踊りを自分の音楽に合わせてとお願いしました。
音楽家ネヴィルを演じたのは息子のチドニイ・チャップリン
イケメンですね~
カルベロの再起の舞台ではぶかぶかズボンで足が伸び縮みするギャグが印象的。
往年の喜劇スター、バスター・キートンが共演しています。
ライムライトの登場人物の関係は「オペラ座の怪人」に似ていますね。
才能に悩むヒロインを蔭から支え育てる年上の男。
ヒロインは彼に父親のような愛情を感じるのでしょう。
男は怪人や芸人であり結ばれることはかなわない。
対抗馬の若きヒーローに手塩にかけた娘を奪われる運命。
しかしヒロインの心の中にいつまでも生き続けるのです・・・
【イメージイラスト】
※スクラッチペーパーについては「街の灯」の記事をご覧ください