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篠田桃紅 「桃紅百年」 [アート]

ようこそです。 

絶世の美女にして稀代の墨象芸術家。

名随筆家でもあり百年の人生を織りなすエッセイの集大成です。 

(2013 ハードカバー 年譜、資料付き)


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1913年旧満州国大連生まれの本名:満州子(ますこ)、御年百四歳。

90歳を過ぎても明晰で感性にあふれた文章は素晴らしく

最後まで引きこまれてしまいます。


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戦後書道を教えていたが、やがて抽象表現を始める。

1956年渡米、画家の岡田謙三のサポートもあり

ニューヨークの一流画廊で個展開催、国際的評価を得る。
 


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しかし乾燥した現地の気候では墨の乾きが早く

粘り、余韻を残せないと2年で帰国。

以後現在まで世界中の美術館で作品所蔵、個展開催が続く。 

 

下はホテル:コンラッド東京のレセプションの作品「人よ」   

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これほどの方なのに意外にざっくばらんで可愛らしい一面も。

2階で創作していた姿を上がってきたお客の子供におびえられ

”魔法使いのようで怖かったのかも・・・”と

しょげてしまったり。 

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常に着物姿で洋服はアメリカでも着なかったとか。

そうきくとよほど古風な印象ですが

この方は内面がモダンで若々しいため

和装も今風に見えてしまいます。

何もかもかっこいいのです[ぴかぴか(新しい)]


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”墨は火で作られ水で生まれ変わる・・・

その両極で存在することに思い当たる・・・”

随所に深い言葉や自然や事象の発見などが美しい文章で語られます。

流れるような瑞々しい作品のリズムが著書のなかでも息づいているようです。 


 
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 また次回 [ー(長音記号1)]

 

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