ｸﾞﾚｰﾄﾏｼﾞﾝｶﾞｰ愛 56話(前編)平和の鐘よ勇者の頭上に鳴り渡れ!!

ようこそです。 

グレートマジンガーはマジンガーＺの続編として

1974～1975年に放映された

永井豪とダイナミックプロ原作

東映動画製作の巨大ロボットアニメーションです。 

いよいよ最終回の第５６話。

タイトルまでキートン山田こと山田俊司さんの

ナレーションで始まります。

闇の帝王のあくなき挑戦に立ち向かう科学要塞研究所であったが

鉄也と甲児の間にわだかまりが生まれていた。

 

青い画面に展開されるのは鉄也の夢の世界です

（５５話の戦闘獣との戦いで意識を失っている）

 

 

 

  

 

 

 

夢の中を駆ける鉄也の目に映ったのは

自分の入ることの出来ない家族の情景だった。

（ジュンがあちら側にいるのが不思議

それほど思い詰めていたのでしょう）

 

 

 

孤児の鉄也はあたたかな兜や弓一家から

はみ出していくような気がしていたのである。

（ナレーションが続きます）

 

 

 

 

 

ゆがんでしまったライバルの仲に割り込むように戦闘獣を仕掛けてきたのは

地獄大元帥以下闇の帝王の部下達である。

 

 

 

敵の勢力の前に完全に分断をさせられ

今やすべてが葬り去られようとしていた。

 

 

勝利の女神は正義を見放してしまったのであろうか。

 

 

 

今、剣鉄也はグレートマジンガーと共に

要塞デモニカの下敷きになろうとしていた・・・

 

 

 

 

「早く行けブースターよ！グレートマジンガーを連れ戻せ！！」

兜所長の祈りも届かず要塞デモニカはグレートに近づいて行く

 

 

 

「弓博士、この作戦が失敗したら次の作戦にかからなければならない。

皆と一緒に地下の第二管制室へ行ってください。」

「かまいませんがその作戦とは？」

「話している時間はありません、とにかく早く地下へ！」

  

 

 

「お父さん、がんばってね！！」

不安にかられながらもシローは皆と地下に避難する。

  

  

 

「ウワーッ！！」

意識を取り戻した鉄也は上空にせまる

デモニカに気がついた

 

 

 

 

 

  

「このままむざむざ殺されてたまるか！

オレの死ぬときはヤツらも一緒だ！！」

負傷の身で気持ちを奮い立たせるが倒れ込んでしまう

  

  

「見ろあのざまを。我々を苦しめ抜いた英雄の

何ともぶざまな最後の姿だ。

レーザーやミサイルではダメだぞ、

このデモニカでじわりじわりと押しつぶすのだ」

「承知いたしました」と地獄大元帥に答えるヤヌス侯爵

  

  

「ブースターオート操縦発進！」

兜剣造はみずからブースター操縦に切替える

  

  

「グレートマジンガーがつぶされちゃうよー！！」とシローの声

 

    

 

「今だ！！」

 

  

 間一髪ブースターはグレートマジンガーとドッキングし飛び上がった

 

  

  

 「あっあれは！くそぉ！！」

くやしがる地獄大元帥

 

  

  

 「ミサイルだ！ミサイルで打ち落とせ！！」

地獄大元帥はなおも攻撃する

 

  

所長の必死の操縦にもかかわらずグレートは

ミサイルでスクランブル（翼）をやられてしまう

 

  

 「ウワーッ！！」

海面に落下し猛スピードで進むグレートマジンガー

「しまった！これではデモニカのほうへ逆戻りだ！！」

 

  

要塞デモニカはゆっくりとグレートマジンガーの方へ向きを変えた

 

 

これを見て兜剣造はとうとう研究所ごと発進する 

「兜博士！」「お父さん！！」

モニターで戦況を心配する面々

「私は鉄也君を救いに行く。

皆は研究所を離れて逃げるんだ！！」

 

 

「甲児、シロー。またお前たちを孤児にしてしまうな・・・

今度はもう生き返ることもできまい。

二人でしっかり生きぬいていくんだ」

 

  

勝利を確信する地獄大元帥とヤヌス侯爵

「今度こそグレートマジンガーの最後だ！」

「あっ！あれは！？」  

兜剣造は研究所ごと要塞デモニカに体当たりした

 

 

 

 

 

 「ウワーッ！！」

 

 

大破したもとに倒れるグレートと兜剣造

 

 

 

 

 

「お父さーん！！」

号泣するシロー

 

  

 

 

 

さやかの連絡を受けた甲児は戦闘を切り上げ兜剣造のもとへ

 

 

  

「お父さん！」

「甲児、シローを頼むぞ」

「どうしてこんな無茶なことをしたんです！」

「鉄也君はおまえとのわだかまりを捨てて飛び出していったんだ、

まるで兄弟のピンチを救おうとするようにな。

彼も私にとって本当の子供と同じなんだ、

父親が子供のピンチを見捨ててはおけんだろう・・・」

「お父さん」

 

 

 

 「甲児、誰にもあたたかな気持ちを持つんだ、

忘れてはいかんぞ・・・」息絶える剣造

「ああっお父さん！！」

 

 

「鉄也君、しっかりするんだ！」

グレートマジンガーを抱き起こすマジンガーZ

 

 

父の最後の言葉にわだかまりが消えた甲児は

負傷をおして参戦しようとする鉄也をなだめる

「鉄也君の分までがんばるよ！」

 

 

 そこへおそってきた敵の将軍に

ジュンがビューナスAで救援に来る

 

 

マジンガーZは敵を振り払うと

科学要塞研究所へ向かった

 

 

要塞デモニカは兜剣造の体当たりに傷つきながら

なおも科学要塞研究所を攻撃していた

  

 

 
 

最終回前半は兜剣造が捨て身で鉄也を救いに行き

甲児に最後の言葉を残したのがハイライト。

鉄也は５５話で一応気持ちの整理をしていたので

ここで甲児のわだかまりが溶けたことになります。

 

作画監督は森利夫さんに代わり

深刻な葛藤の５５話より表情は淡泊な印象になっています。

脚本藤川桂介さんの兜剣造のセリフは感動的です。

 

グレートマジンガーはロボットながら男を感じると思うのは

私だけでしょうか。

力なくブースターに引かれ空中や海上を逃げるくだりの絵は

ポーズに色気を感じます。

それにしても要塞デモニカのマスクはちょっと・・・^^;

あんなカモノハシみたいなのに

グレートマジンガーがやられちゃうのは許せない

 

兜剣造の特攻作戦でもなお決着のつかない戦いは

次回後編へ続きます 。

 

（脚本：藤川桂介　演出：山吉康夫　作画監督：森利夫）