グレートマジンガー愛 16話(後編)立て!!ミケーネの若きプリンス!! [グレートマジンガー]
ようこそです。
グレートマジンガーはマジンガーZの続編として
1974~1975年に放映された
永井豪とダイナミックプロ原作
東映動画製作の巨大ロボットアニメーションです。
16話の後編、ミケーネの王子だった戦闘獣ケルビニウスは
ジュンのビューナスAを見て驚く。
「あなたは美しい人だ・・・」
「何をしに来たの!?」
「グレートマジンガーと戦いに来たんだ。
どこにいる、教えてくれ!」
「待って!!」
「ど、どうしたんだ、ジュン!!」
「この戦闘獣には何かわけがありそうだわ」
「わけ?」
「そうよ、とにかく話をきいてやって!」
「くそっ、残念だ。こうなった以上一刻も早く殺してくれ!!」
「ケルビニウス、貴様の体には自爆装置が仕掛けてある。
早くグレートマジンガーに抱きつくんだ!!」
「もはやミケーネの再興は不可能だ。
あの平和はかえってこない・・・」
王子の胸に華やかな宴の様子がよみがえる。
「王子様、バンザイ!!」
「王子様ー!!」
「暗黒大将軍にとらえられ戦闘獣にされてしまったミケーネ人
私の力の無さを恨んでくれ・・・
もはや栄光の日々は過去になってしまった。
さあ殺してくれ、グレートマジンガー!!」
「ハハハ、きさまはやつらに利用されたんだ。
それに気づかないようじゃ
所詮世間知らずのプリンスだ、
甘かったぜ!!」
二人のやりとりを聞き研究所も驚きを隠せない。
「そうだ、鉄也お兄ちゃんはあの島を離れ
過去のことを捨てて立ちなおったって言ったんだ。
ボクも強くなるために甲児兄ちゃんのことなんか
考えてられないや!」
シローの決意に実父の兜剣造もうなずく。
「待て!!」
「追うのはやめて!!
あんなに弱ってるのよ、もう戦えないわ」
王子の脳裏に再び幸せな日々がよぎる
「今度はきっとあの天国へ
自由と平和の楽しい楽園を作るでしょう・・・」
孤島での訓練を受けグレートマジンガーで戦う鉄也と
暗黒大将軍に改造されたミケーネの王子。
それぞれの過去を背負った2つの人生が戦闘の場で交錯する。
そして鉄也の人生に重ねて自分を見つめ直すシロー。
あまり目立たない本作ですが
敵を倒すだけでなく自分は何のために戦うのかという
テーマがグレートマジンガーには繰り返し
形を変えて語られています。
すでに記事にした19話の肌の色に悩むジュン
見た後でこれはロボットアニメだろうかと
考えさせられる一篇。
グレートマジンガーならではの
見応えある人間ドラマの作品です。
(脚本:藤川桂介 演出:大谷恒清 作画監督:鹿島恒保)
また次回
たしか、グレートマジンガーは原作漫画はなく作られたアニメだったと思いましたがどうでしたっけ?
ゲッターロボの原作漫画は結構シュールというか非情な感じのある漫画でしたが、この回は平和なミケーネ人を機械中に改造して敵として出すあたりはゲッターロボの原作に通じる話のような気がしました。
by たかおじー (2019-10-19 20:05)
グレートマジンガーはマジンガーZの続編というアニメの企画からスタートしましたが原作漫画も描かれテレビアニメと同時進行でした。ゲッターロボの原作は石川賢さんですよね。そちらは詳しくありませんがグレートにも改造される話は結構あり自爆装置が付けられ非情な結末になっています。
by Lee (2019-10-19 23:06)